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有機溶剤

「溶剤」というのは、物を溶かすための液体の事を指します。「有機」とは、有機物(炭素を含む化合物)の事を指すため、「炭素を含む化合物から成り立つ、物を溶かすための液体」の事を有機溶剤と呼びます。

炭素を含む化合物であっても、例外的に無機化合物に分類されることもありますが、「有機溶剤」という場合は「火を付けたら燃える液体」を指しています。例を挙げると、ガソリンやシンナー、アルコール、クレゾールなどがそれに当たります。

また、接着剤も有機溶剤として扱われますが、これは接着剤自体が有機溶剤というわけではなく、接着剤の成分である合成ゴムや石油系樹脂などを溶かすために用いられており、この成分が含まれているために有機溶剤と同様に人体に有害であるとされ、法律上では有機溶剤と同じような扱いとされています。

有機溶剤を取り扱う業務では、「有機溶剤作業主任者技能講習」という講習を修了し、現場では講習を修了した作業主任が労働者の指揮・監督を行わなければいけないと法律で定められています。この「有機溶剤作業主任者」は労働安全衛生法で定められた作業主任者であり、国家資格のひとつです。「有機溶剤作業主任者」は、この国家資格を取得した人物、またはその資格そのものを言います。

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