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ハンマードリル

 ハンマードリルとは、主にコンクリートのような硬いものに穴を空けたり、エアコンを取り付ける際に、家の壁に筒状の穴を空けたりするために使用する電動工具を指します。
他の電動ドリルと違う点は、回転とともにドリルの刃が前後に振動し、削る対象に強い振動を与える点にあります。この振動の動作がなければ、対象物に穴を空けることは容易ではありません。ただし、打撃の動作が強すぎると、削る対象物を振動で破壊してしまうことがあるので、素材や硬度に合わせたドリルの選択が必要です。

 機種やメーカーによって性能は変わりますが、良いものを使用すると下記のような違いが現れてきます。
・ドリルの刃先(ドリルビット)が何かに引っかかり、突然停止をしてもドリル本体が振り回されない。
・対象物にドリルの刃先をほとんど押し付けずに、穴あけをすることができる。
・回転のみと、回転+打撃の切り替えが可能。
・回転速度を自由に調節可能。
等々

メンテナンスに関して、性能の良い物は故障することはほとんど無いようですが、ドリルビットを取り付ける部分には時々注油をしないと前後の振動を与える動きが鈍くなり、壁に強く押し付けなければならなくなる場合があります。

※ハンマードリルと類似したものに、振動ドリルがあります。
振動ドリルとは、刃先が回転する時にノコギリの刃のような形をしたラチェット(爪の形をした歯止め)が噛み合わさり、この時に生じるギザギザとした段差によって小刻みの上下の運動が生まれ、対象物に安定した打撃を与えることができます。
1回ごとの強さはハンマードリルに比べれば微々たるものですが、その分対象物に細かな作業を施すことができます。

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